5月はスコットランド本島の南ハイランドに位置する蒸溜所を特集します。南ハイランドはロンドンからのアクセスも比較的近く、毎年多くの観光客が訪れています。また、グラスゴーやエジンバラからも1日観光ツアーのバスが頻繁に運行されており、雄大や山々と湖の景色を堪能することができるでしょう。蒸溜所は点在している地域ではありますが、代表的な南ハイランドの蒸溜所を特集します。
個性派揃いの蒸溜所たち
5月はスコットランド本島の南ハイランドに位置する蒸溜所を特集します。南ハイランドはロンドンからのアクセスも比較的近く、毎年多くの観光客が訪れています。また、グラスゴーやエジンバラからも1日観光ツアーのバスが頻繁に運行されており、雄大や山々と湖の景色を堪能することができるでしょう。蒸溜所は点在している地域ではありますが、代表的な南ハイランドの蒸溜所を特集します。
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スコッチウイスキーで有名なスコットランド。ウイスキー産業のメッカであるスぺイサイド地区をも包括したスコットランド本島の北部一帯をハイランドと呼称します。その中でも比較的アクセスのよいのが南側にある南ハイランド。
ローランド地方やスぺイサイド地区にも隣接していることもあり、そこに点在している蒸溜所は様々、樽の味わいが深いもの、洋ナシのような華やかさがあるものなど、個性的な味わいをお楽しみ頂けます。
厳密にはハイランドで東西南北の区分はありませんが、あまりにも広大な土地のため便宜上、ハイランドの南側にある蒸溜所というご理解でお願いできればと思います。
歴史的にハイランド(スぺイサイド)がウイスキーを密造酒の頃から造ってきた意地と誇りがあるため、南ハイランドはグレンゴイン蒸溜所のように、ローランドに限りなく近い場所ハイランドと呼称する傾向にあります。*こちらはアサヒビールのウイスキー特集をご参照ください。
今回特集する蒸溜所はタリバーディン、エドラダワー、ディーンストン、そしてアバフェルディ(*デュワーズ特集をご参照ください)です。
それぞれ場所は異なりますが、全ての蒸溜所に共通しているのは、豊富で良質な水を確保できていることでしょう。
そして大きな異なる点は製法と特に樽のレセクションに特徴があります。
ぜひそれぞれの味わいの違いを比べてみましょう。
タリバーディン蒸溜所の前景。豊富な水源を生かし、元々この区画はビール醸造所として栄えていた。
ディーンストン蒸溜所、18世紀末からここは水力発電施設としても知られていた
スコットランドの中心的な商業都市、グラスゴーやエジンバラから北上する場合の主幹道路に面しているのがタリバーディン蒸溜所。元々はビール醸造所としてスタートしており、現在近くの醸造所のビールとのコラボ商品も発売されている。2008年にスコッチのハイランドクイーンのブランド権を購入したピカール・ヴァン&スピリチュアー社が2011年に買収してから、大きな投資を行っている。
また、ウイスキー通にはお馴染みのミネラルウォーター「ハイランド・スプリング」もこのエリアで採掘されている。
ピカール社はフランス企業のため、味わいも「フランス」っぽい傾向にある。厳密には貴腐ワインのソーテルヌ樽で後熟したウイスキーも多く、傾向として、ワイン樽を使用した味わいに仕上がっている。スコッチのハイランドクイーンはこの蒸留所の原酒をメインに使用しているのでぜひ飲み比べてみたい。
タリバーディン蒸溜所のビジターセンターは充実している
ウイスキー樽で熟成されたビール「ウイスキービール」も売店で販売されている
ディーンストン蒸溜所はスコットランド・トロサック地方のティス川の傍に、1965年に設立。スターリングから北西に車で15分程の場所にある。元々は「産業革命の父」と呼ばれたリチャード・アークライトが紡績工場を中心とした産業コミュニティとして建設された。
後にこのコミュニティを復活させようと紡績工場を蒸溜所として活用することを決めたのが1965年になります。仕込み水は近くのティス川の水で軟水でウイスキー造りに最適であるとのこと。蒸溜所の生産から、施設内の水力発電機のパワー源でもある。麦芽は地元の契約農家から仕入れ、発酵時間は平均100時間程。カスクインは63.5%でこれもティス川の水を使用する。
味わいは間違いないので、ぜひ一度トライしてみて欲しい
蒸溜所詳細はこちらから
観光名所ピトロッホリーの近くに1825年に設立。
かつてはスコットランドで最小蒸留所であるとラベルに記載した。実際には2018年に第2蒸溜所設立したのでもはや該当しないだろう。南ハイランドに位置し観光客も積極的に誘致している。ブレンデッドウイスキーの「ハウス オブ ロード」や「クラン キャンベル」のブレンド用原酒を生産しているがシングルモルトとしてもリリースされている。1990年代~2000年代にかけてのエドラダワーはパフューム(おしろい)で椎茸の香りが強くとてもじゃないが評価が高いシングルモルトではなかったが、徐々に品質は上がっているように思われる。また、第1蒸溜所で1週間のうち2日間だけ生産される、ヘビーピーテッドタイプのウイスキーは「バレヒン」という名前でリリースされている。
「華やかにひろがる芳醇な香りと、まろやかでバランスのとれた味わい」と表現されるブレンデッド・スコッチウイスキー「デュワーズ」
フラッグシップボトルのホワイトラベルは通なウイスキーファンを虜にし、日本ではバーテンダー支持NO.1スコッチブランドとして知られています。そのデュワーズの主要原酒を生み出しているのがアバフェルディ蒸溜所です。
スペック:アルコール度数40%・容量700ml
ハイランドクイーンは特にヨーロッパで人気のブレンデッドウイスキーで南ハイランドのタリバーディン蒸溜所の原酒を主に使用しています。洋梨の味わいが上手く表現されており、食前酒や夕暮れ時にふさわしいウイスキーです。
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スペック:アルコール度数:40% 容量:700ml
比較的新しい蒸溜所で設立は1949年。水質がよくビール醸造所が点在している場所で、この蒸留所も元々は1499年に設立された醸造所の跡地に作られた。
2011年からフランスのピカール社が所有している。シングルモルトは数種類のカスク(ワイン樽など)で後熟されたリリースが多くフランス人の嗜好に合わせたコンセプトの商品がリリースされている。ソブリンはこの蒸溜所のシングルモルトとしてフラッグシップの商品で、ノンピート麦芽を使用し、1st フィルのバーボン樽で熟成されている。
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スペック:アルコール度数40% 容量700ml
ディーンストン蒸溜所はスコットランド・トロサック地方のティス川の傍に、1965年設立された。
仕込み水は近くのティス川の水で軟水でウイスキー造りに最適で麦芽は地元の契約農家から仕入れている。
麦芽の甘味と新樽の香り、味わいが特徴的でよくバランスが取れていてお勧めできる1本です。
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スペック:アルコール度数 40% 容量 700ml
スコットランド、南ハイランド、パースシャーのピトロッホリーにあるハイランドのシングルモルトウイスキー蒸溜所で1825年に設立された。
ブレンデッドウイスキーの「ハウス オブ ロード」や「クラン キャンベル」のブレンド用原酒を生産しているが現在はシングルモルトとして積極的にリリースされている。
エドラダワー10年はこの蒸溜所のフラッグシップ的な存在で、シェリー樽由来の濃茶色の色合いとフレーバーが特徴的。
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スペック:アルコール度数 46% 容量 700ml
2003年からエドラダワー蒸溜所で作られているヘビー・ピーテッドタイプのウイスキーがバレヒンです。バレヒンはかつてこの地域に存在した蒸溜所の名前。
フェノール値50ppm以上のピートを使用し、バーボン樽で熟成された後、オロロソのシェリー樽で後熟されています。
ノンチルフィルターでノンカラメル、46%のアルコール度数でボトリングされています。
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スペック:アルコール度数40%・容量700ml
アバフェルディ蒸溜所がリリースする限定品が21年マディラカスクフィニッシュです。
アバフェルディ蒸溜所が国内流通品のシングルモルトとしては12年熟成のみですが、かつては21年熟成、そして限定品で16年がリリースされていました。この21年マディラカスクフィニッシュは2018年より免税店市場向けに発売されている。
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* プラスプラン、アドバンスプランのみ
**アドバンスプランのみ
スタンダード4種類は50ml,プラス・アドバンスプランは各40mlです
定額で毎月テーマに沿ったウイスキーボックスを送料無料でお手元にお届けします。いつでも入会・退会自由です。
・毎月サンプルボトルを4本お届け
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3,980円/月(税込)
・毎月サンプルボトルを5本お届け
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5,500円/月(税込)
・毎月サンプルボトルを6本お届け
・初月にウイスキーノートをお届け
6,500円/月(税込)
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