トバモリー 蒸溜所

Tobermory Distillery

トバモリー 蒸溜所

Tobermory Distillery

トバモリー蒸溜所はスコットランドの西海岸にある、インナーヘブリディーズでは2番目に大きい島であるマル島(Isle of Mull)に位置している蒸溜所です。 島内でもっとも人口が多い町は「トバモリー(Tobermory)」にこの蒸溜所があります。 1798年ビール醸造所として当初は設立された後、蒸溜所として稼働しました。実際にはあまり稼働せず(1930~1972は休止)1975年に停止しています。1989年に再業後に、1993年にバーン・スチュアートが買収してから本格的にこの蒸溜所が稼働しましたので評価はこれからといったところでしょうか。 2017年訪問時では、改修をしていて、発酵槽4基、蒸溜器は初1基×再1基とスタンダードな蒸溜施設でしたが、今は拡張して初2×再2の蒸溜器を稼働させています。 いかんせん土地も空間も無く、これ以上拡張できないのは何となく理解できました(ポットスチルのラインアームも曲がってます)。 ウイスキーの原酒は2タイプ、ノンピートで非常にクリーンな「トバモリー」そしてヘビーピーテッドでスモーキーな「レダイグ」がシングルモルトとして発売されています。 ピーテッド麦芽は近くの島のアイラ島のポートエレン精麦所から仕入れており、レダイグの方が少し生産量が多いそう。現在のオーナーであるディスティル社になったことでより精力的に商品をリリースしている印象があり、様々なカスクフィニッシュや蒸溜所限定ウイスキーなど海外のウェブサイトでは見かけることが多いです。 最後に、マル島の西側にはアイオナ島という、スコットランドやイングランド北部にキリスト教を布教した伝説的な人物である、聖コロンバが設立したアイオナ修道院があって、マル島からのフェリーではないと渡航できないので夏には観光客でにぎわう島です。

設立年 1798
創業者 ジョン・シンクレア
所有者 ディスティル
ゲール語 メアリーの井戸
発酵槽 木桶4
蒸溜器 初2×再2
仕込み水 ギアー・アブハイン

ラインナップ

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