世界で一番売れているシングルモルトウイスキーが「グレンフィディック」です。 創業は1887年、ダフタウンの町にウィリアム・グラントが設立。ジョニーウォーカーの原酒を生産している、カードゥ蒸溜所の古い蒸溜器を中古で買い取りスタート、経営的には厳しい船出だった。 エポックメイキングは1963年に商業的市場の中でシングルモルトとしてリリースを決めたこと。現代と同様、当時はブレンデッドウイスキーが主流で癖のある味わいは敬遠されていたので、グレンフィディックは飲みやすく、スムースなシングルモルトウイスキーを先駆けて市場に投入した。その後、グレーンウイスキー製造のため、ガーヴァン蒸溜所を1963年に設立、ブレンデッドウイスキー「グランツ」を安定配給できるようになった。また、その原酒確保のため、グレンフィディック蒸溜所の敷地内にはバルヴェニー蒸溜所（1892年設立）、キニンヴィ蒸溜所（1990年設立）、そしてガーヴァン蒸溜所内にはモルトウイスキーを製造していたレディーバーン（1966～1975）の敷地後にアイルサ・ベイ（2007年）を建設している。蒸溜からボトリングまで一貫して家族経営で行っており、ブランドとしては、ブレンデッドモルトウイスキーとして「モンキーショルダー」、プレミアムジンとして「ヘンドリックスジン」がある。

	発酵槽	木桶32
	蒸溜器	初10×再21
	仕込み水	ロビーデューの泉