ジュラ蒸溜所のある、ジュラ島はスコットランド本島とアイラ島の間に位置する小島です。 ジュラは「鹿」を意味すると一般的に言われており、人口は160名程で鹿が約5000頭生息していると言われ、圧倒的に多いことで知られています。島の東海岸にグレイグハウスという集落があり、アイラ島のポートアスケイグからフェリーで渡航することができ、ジュラ蒸溜所もここにあります。5月～8月くらいはまだいいのですが、決して大きくもなく防寒施設もあまりないフェリーで冬場の渡航はあまりお勧めしません。 また、島の北部にはかつて、近未来小説「1984」を執筆したジョージ・オーウェルの別荘があり、ここで執筆した。 ジュラ蒸溜所は1810年に設立も、第一次世界大戦中は閉鎖などがありあまり稼働していなかったのですが、1963年より再業。 仕込み水は高台のマーケット湖の水ですが、岩の上を基本的に流れているため、隣のアイラ島で容易に想像できる、ピート層を通過したあのスモーキーなフレーバーではないのです。 ジュラの大麦麦芽のフェノール値は2ppmで、ポットスチルのラインアームはこれでもかと思うほど高く、このスペックだけで、なんとなく味わいの傾向は想像できると思います。 長年ホワイト＆マッカイの主要原酒として生産されており、飲み比べると確かにジュラのフレーバーを感じることができます。 これからもこのブレンデッドウイスキーの屋台骨を支える原酒を作り続けていくことでしょう。

	発酵槽	ステンレス6
	蒸溜器	初2×再2
	仕込み水	マーケット湖