ウイスキーをご自宅で楽しみたい。そしてどんなグラスだとウイスキーの味わいを楽しめるのか?そんなご質問にお答えします。自宅ではリラックして、ストレート、ハイボール、ロックなどで飲む機会が多いと思いますが、今回はストレートでウイスキーを味わってみたい方へお手頃からこだわりまで価格帯によってご紹介させて頂ければと思います。
・ストレートのグラスを選ぶポイント
ウイスキーはアルコール度数が通常40%はあるので、ストレートで嗜む方は少ないかもしれませんが、やはり一番香りと味わいが分かりやすく楽しめる方法としてストレートは欠かせません。
【ポイント】
- ある程度口径の広さのあるもの
- チューリップのように液体の接触面に触れる表面積があること
- 容量は170ml~250ml
ショットグラスでご提供するお店もあるようですが、香りを十分に楽しむには不十分かなと感じます。そしてブルゴーニュ用のワイングラスのように大きいサイズですと香りもよく感じる分、アルコール度数も高いのでアルコールが感じやすくなる傾向があります。
そのためやや小ぶりで1ショット(30ml)の容量をお楽しみ頂くサイズのグラスをお勧めします。
また、「脚(ステム)の長さ」は洗浄しやすいかどうかなので、脚が短いから良いグラスであるというわけでは全くないです。メーカーのブレンダーさんは1日何百種類のテイスティングをする場合があるので、脚が長いと倒れたり、洗浄が面倒くさいという側面が多分にあるためメモリがあって脚の短いのを使っています。
それでは、おすすめのスタンダードなグラスからご紹介してまいります。
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①ヴィノテク テイスティング グラス
最初に何を買ったらいいのか悩まれているのであればこちらで間違いないと思います。製造元のルイジボルミオリはエルメスやフェラガモの香水瓶を扱っている会社として知られており、ソニッククリスタルと呼ばれるガラスを使用しています。このガラス、クリスタルガラスに匹敵するくらいの成分としてプロの方からも信頼を得ているのですが、一番の利点は割れにくいという点です。私も自宅で一体何個のグラスを洗浄中に割ってきたことでしょう。その点、このグラスは耐久性があり、テイスティングセミナーなどでもヘビーユーズしています。元々はコニャックやウイスキー、ブランデーなどの食後酒をメインに製造されたものなので汎用性もあります。おすすめです。
②ツヴィーゼル/SCHOTT ZWIESEL(ショットツヴィーゼル) バースペシャル ウイスキーグラス
こちらは1872年にアントン・ミューラーさんが教会などで使われるステンドグラスなどを作るために設立したガラス工房から始まります。1924年からワイングラスの生産を始め、2001年に新素材「トリタンクリスタル」の国際免許を取得、このグラスもこの素材が使用されています。こちらも洗浄機に強く、丈夫です。また鉛を一切使用していないのでエコロジーなドイツの面を表現しています。ヴィノテクと比べると少しステムが高いので、自宅でお楽しみ頂く場合はより豪華さが出てくると思います。
③グレンケアン ブレンダーズモルトグラス
脚(ステム)がないほうが良いという方におすすめしたいのがこのモルトグラスです。190mlの容量でまさにウイスキーをテイスティングするためのグラスです。小ぶりながら存在感もあり口径も広いので香りもしっかり感じ取って頂けます。場所もそれほど取らず、洗浄も楽なので普段使いでは十分なグラスです。
次はリッチで高級感のあるグラスをご紹介いたします
④木村硝子店 ウイスキーテイスティング
東京都湯島に構える木村硝子さんのウイスキー用のテイスティンググラスはどれも繊細な香りを更に引き立たせてくれます。国産ハンドメイドで口当たりもよく、落ち着いてウイスキーと向き合いたいときにはマストなグラスです。もちろん繊細なグラスなので取り扱いにもご注意を。
⑤リーデル ヴィノム コニャックXO
世界で初めてブドウ品種ごとに理想的な形状を開発したオーストリアのグラスブランド、リーデルが手掛ける、豊富なバリエーションが揃った定番とも言える「ヴィノム シリーズ」。ブドウ品種の蒸留酒用(カルヴァドス、コニャック、アルマニャック)としてのグラスですが、ウイスキーでも最適なグラスだと思います。同じリーデルではウイスキー専用のグラス(ステムがないもの)もあるのですが個人的にはこちらの方が味わいを取りやすいと思います。
以上5点を今回ご紹介させて頂きました。どれもそれぞれに特徴がありますが、あとはメンテナンスや使い勝手も踏まえてぜひご自宅でお楽しみください。
- Anh Vu
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